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五十嵐 誉廣; 小松 篤史; 加藤 千明; 坂入 正敏*
鉄と鋼, 107(12), p.998 - 1003, 2021/12
被引用回数：0 パーセンタイル：0(Metallurgy & Metallurgical Engineering)鋼の大気腐食に対する環境要因の影響を明らかにするために、相対湿度と降雨量を考慮した新たな大気腐食減量予測モデルを開発した。開発モデルを用いて、宮古島市,銚子市およびつくば市の年間大気腐食減量の計算シミュレーションを行った。計算シミュレーションによる腐食減量は各地点における実測値と良い一致を示した。各地点での腐食重量減量は、飛来海塩量,相対湿度、および降雨の影響を大きく受けることが分かった。
五十嵐 誉廣; 小松 篤史; 加藤 千明; 坂入 正敏*
防錆管理, 65(10), p.365 - 370, 2021/10
大気腐食に関連する重要な環境因子である飛来海塩量,気温,相対湿度,降雨を考慮した新たな解析モデルを開発した。大気腐食減量についてシミュレーション予測値と実測データを比較することで開発モデルの妥当性を検証した。また軒下曝露条件および屋外曝露条件における大気腐食減量についてシミュレーション予測値と実測データと比較した結果、降雨による表面洗浄効果によって大気腐食減量が強く抑制されることを確認した。
含有燃焼排煙の電子ビーム処理における脱硫反応広沢 昌二郎*; 小嶋 拓治; 橋本 昭司; 鈴木 良治*; 青木 慎治*
Radioisotopes, 51(8), p.285 - 295, 2002/08
リグナイト炭燃焼排煙(SO(5500ppm),NO(390ppm),HO(22%))を用いた電子ビームによる排煙処理の実験を実施し、1-2kGyで90%以上の脱硫率を得た。これはリグナイト燃焼排煙の処理に対する電子ビームの適用が可能であることを示している。電子ビーム照射によるラジカル反応によって除去される脱硫量は高々数百ppmであること、また照射無しで脱硫を生じさせるサーマル反応による脱硫量は全脱硫量の半分程度であることから、これら以外の脱硫反応が示唆された。サーマル反応に類似の液滴表面上でのSOとアンモニアの同時取り込み反応を提唱した。液滴エアロゾルを生成するうえで、25
で60%の潮解相対湿度(DRH)を持つ硝酸アンモニウムが重要な役割を担っていることを指摘した。硝酸アンモニウムのDRH は温度とともに及び硫酸アンモニウムとの複塩化とともに減少し、液滴エアロゾルの形成を促進していると考えられる。
柴田 雅博
PNC TN8410 90-007, 95 Pages, 1989/12
放射性廃棄物の地層処分研究開発の重要なテーマの一つとして,人工バリア材料である緩衝材の長期耐久性の評価が挙げられる。緩衝材候補材料として考えられているベントナイトの主成分であるモンモリロナイトは,天然のある条件下でイライトという鉱物に変質することが知られている。本報告書では,はじめにモンモリロナイトの結晶化学的性質および変質率の評価手法に関する文献調査の結果を示した。次に,天然の続成作用によってイライト化しているモンモリロナイト試料を用いた試験を行った。実施した項目は,1.既存のイライト化率判定法の適応性の検討,2.変質初期に認められる層電荷変化の評価手法の開発,である。その結果,イライト化率判定法としては渡辺(1981)およびWeir(1974)の判定図が有効であることがわかった。また,層電荷の変化を捉える方法として,相対湿度制御下でのX線回折が有効であることを示唆する結果が得られた。本報告書に示した調査および試験は,1988年12月から1989年3月までの間,筆者が上越教育大学地学教室に研究生として派遣された際に実施したものである。
